横紋筋肉腫とは

 横紋筋肉腫は、軟部と呼ばれる体の軟らかい部分に発生する悪性腫瘍で最も多い小児がんです。病名に「横紋筋」が含まれていますが、手足(四肢)や腹部・背部(体幹)の筋肉だけでなく、頭部や顔面の表面(頭頸部)、目の奥(眼窩)、頭部や顔面の奥(傍髄膜)、泌尿生殖器(膀胱、前立腺、睾丸(傍精巣)、子宮、膣、外陰部)、肛門周囲(会陰部)、肝・胆道、腹部の背側(後腹膜)など全身から発生します。年齢は、約3-4割が10歳未満で診断され、好発年齢ですが、思春期から成人まで広い年齢層に発症することが最近の検討でわかってきています。